副乳
副乳とは
副乳とは、乳房以外の場所(多くはわきの下)に乳腺組織が異所性に存在する状態です。生まれつきのもので、女性の約5%に見られます。通常は症状がありませんが、生理前の腫れ・痛みや、授乳期の乳汁分泌・乳腺炎などの症状が出ることがあります。まれに副乳から乳がんが発生することもあるため、気になる変化がある場合は専門医への受診が重要です。
症状・原因
主な症状
- わきの下・胸部などの膨らみ・しこり
- 生理前の腫れ・痛み・張り(通常の乳腺と同様にホルモンの影響を受ける)
- 授乳期の副乳部位の腫れ・痛み・乳汁産生
- ノースリーブ着用時の見た目が気になる
原因
副乳は胎児期の発育過程で、余分な乳腺組織が退縮しきれずに残ることで生じます。先天的なものであり、遺伝的な要因も関与します。女性ホルモンの影響を受けるため、生理・妊娠・授乳期に症状が現れやすくなります。
検査・治療
検査
視診・触診・超音波検査で診断します。乳がんとの鑑別が必要な場合は針生検を行うこともあります。わきの下の膨らみはリンパ節腫脹・脂肪腫との鑑別も必要です。
治療
症状がない場合は経過観察のみで問題ありません。生理前の痛みが強い場合は対症療法を行います。見た目が気になる・授乳期に乳腺炎を繰り返すなどの場合は、局所麻酔での摘出手術を検討します。手術が必要な場合は専門医療機関へご紹介します。
当院の方針
「わきの下に生理前だけ腫れるしこりがある」という症状で受診される方の中に、副乳が原因のケースが多くあります。当院ではまず超音波検査でしこりの性状を評価し、副乳・リンパ節腫脹・乳がんのリンパ節転移などを鑑別します。副乳と確認できた場合は、日常生活への影響・授乳への影響・外見への影響を考慮した上で、経過観察または手術の選択肢をご説明します。

「わきの下に毎月生理前になると膨らみが出る」という症状は副乳の典型例です。放置しても大きな問題がないことも多いですが、副乳から乳がんが発生することもあるため、一度専門医で確認することをお勧めします。(院長 藤島成)
副乳に関するよくあるご質問
副乳自体は先天的なもので病気ではありません。症状がない場合や日常生活に支障がない場合は経過観察のみで問題ありません。痛みが強い・授乳期に乳腺炎を繰り返す・見た目が気になるなどの場合は手術を検討します。
まれに副乳から乳がんが発生することがあります。わきの下の副乳部位に急に硬いしこりができた・分泌物が出るなどの変化があれば乳腺専門医を受診してください。
授乳期は副乳でも乳汁が産生されるため腫れ・痛みが出ることがあります。乳管が細いため乳汁がたまりやすく、乳腺炎様の症状になることがあります。授乳中でも受診いただけますので、ご相談ください。
当院では手術は行っておりません。手術が必要な場合は専門医療機関へご紹介します。
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乳腺と甲状腺の専門クリニック
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