甲状腺未分化がん
目次
甲状腺未分化がんとは
甲状腺未分化がんとは、甲状腺がんの中で最も予後不良です。全甲状腺がんの約1〜2%と比較的まれですが、急速に増大し周囲の組織に浸潤する性質があります。高齢者(60〜70代)に多く、分化がん(乳頭がん・濾胞がん)から変化(未分化転化)して発症します。未分化がんが疑われたときは専門医療機関への迅速な紹介が重要です。
症状・原因
主な症状
- 急速に増大する硬い首の腫れ
- 首・のどの痛み
- 声のかすれ・飲み込みにくさ・呼吸困難(周囲臓器への浸潤による)
- 全身倦怠感・体重減少
原因
多くの場合は原因不明です。甲状腺乳頭がんや濾胞がんなどの分化がんから変化(未分化転化)して発症すると言われています。
検査・治療
検査
超音波検査で未分化がんが疑われた際は、緊急で針生検を行い組織診断します。急速に増大する甲状腺腫瘤がある場合は早急な精密検査が必要です。病期確認のためのCT・PET検査は専門医療機関で行います。
治療
病期(進行度)によって異なります。手術が可能な限局型では外科的切除を行い、術後に放射線治療・化学療法を組み合わせます。周囲への浸潤・遠隔転移がある場合は放射線治療・化学療法・分子標的薬が検討されます。治療は隈病院など専門医療機関でのチーム医療が必要です。当院では疑いがある段階で速やかに専門機関へ紹介します。
当院の方針
甲状腺未分化がんは急速に進行するため、「急に首の腫れが大きくなった」「のどの圧迫感が強まった」という場合は、迷わず早急に受診してください。当院では初診当日の超音波検査で評価し、悪性が強く疑われる場合は同日中に専門医療機関への紹介手続きを行います。時間が最大の治療因子となる疾患です。

甲状腺未分化がんは非常にまれですが、急速な経過が特徴です。「様子を見よう」と思っている時間が治療の選択肢を狭めることがあります。首の急激な変化は迷わず専門医を受診してください。(院長 藤島成)
甲状腺未分化がんに関するよくあるご質問
多くの乳頭がんは進行が極めて緩やかで予後が良好なのに対し、未分化がんは急速に進行し悪性度が非常に高いです。甲状腺がんの中では性質がまったく異なります。
直接的な予防法はありません。自覚症状が重要で、短期間で急速に増大する頸部のしこりや痛みを感じるときは急いで受診することをお勧めします。
急速な首の腫大の原因は未分化がんだけでなく、悪性リンパ腫・亜急性甲状腺炎の急性増悪なども考えられます。いずれにせよ緊急性が高い場合があるため、早急に専門医を受診してください。
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乳腺と甲状腺の専門クリニック
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